「だるまさんシリーズ」の著者はかがくいひろしさんです。ブロンズ新社から発行されています。初版が2008年1月であるにもかかわらず、2012年3月には158刷を記録するものすごいベストセラーとなっています。とりたてて内容があるわけではないのですが、とにかくインパクトが強く、読んでいるお父さんお母さんの癒しになる本になること間違いなしです。
★「だるまさんが」
だるまさんシリーズの一作目は「だるまさんが」です。ページを開くとだるまさんが四股を踏むような形で左右に揺れます。それが、
「だ・る・ま・さ・ん・が」
のそれぞれ一文字づつで左・右・左・右と揺れるので、思わず、
「かわいい」
と言ってしまうことでしょう。
お父さん、お母さんが子供に絵本を読むというのはもちろん子育ての一環ですが、この絵本を読んだら子育てと言うことは一旦忘れることができ、和みます。
そして、だるまさんがどうするのかと思いきやページをめくると、
「ぷっ」
(見開きの左ページには本当に「ぷっ」としか書いておらず、右のページにはオナラをするだるまさんがいます。ちなみに「ぷっ」は最初に書かれているわけではありませんが一番インパクトがあると思ったため記載しました。)
そしてまた、
「だ・る・ま・さ・ん・が・」
と同じように左右に揺れます。
ここで見落としてはいけないのが揺れるだるまさんの表情です。ページごとに表情が違うのです。ここでもつい、
「かわいい」
と言ってしまうこと間違いなしです!
★「だるまさんの」
だるまさんシリーズ二作目は「だるまさんの」です。こちらも、
「だ・る・ま・さ・ん・の」
のそれぞれ一文字ずつで左右に揺れます。
「が」と違うところは揺れるだるまさんが何か身につけているところです。例えばメガネを付けていたら次のページでは「め」(だるまさんの目ということ)でだるまの目だけが大きく描かれています。そしてまた、
「だ・る・ま・さ・ん・の」
と始まります。二個めからは身につけているアイテムで次のページに何が書かれているかは想像つくので一種のネタバレのようになってしまうのですが、一筋縄では行かず、
「あれっ、こう来たか!」
(絵が特殊すぎて予想不可能)と思ってしまうことでしょう。二作目になってもこの著者には裏をかかれます。
★「だるまさんと」
だるまさんシリーズ三作目は「だるまさんと」です。今度は趣向がかわりだるまと果物が出てきます。また、
「だ・る・ま・さ・ん・と」
となるかなと思いきや、ここでも裏を書かれて今度は、
「い・ち・ご・さ・ん・と」
となり、次のページではいちごとお辞儀をし合う絵が描かれています。
最初から最後まで手玉に取られさらにクスッとさせてくれるだるまさんシリーズは必見です。子育てに疲れたお父さんお母さん、ぜひ手にとってみてください。ボリュームの割には高いかなと思いましたが、何度も読むので元はとれます!